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What’s Ham?
これから楽しむ電波と無線の基本的な話。



Hamってなに?

ところで、いままで「ハム」という言葉を使ってきましたが、これはアマチュア無線、またはアマチュア無線家のことを指して呼ぶ「代名詞」のようなものです。ハム(HAM)と呼ぶのはamateur(アマチュア)の最初の2文字をとって発音しやすいようにhをつけたものだといわれています。あるいは演技の上手でない素人(アマチュア)の役者さんのことを英語でhamと言うことからであるとか、ハミング(humming=鼻歌を歌う)という単語から転じたものであるという諸説があり、定まっておりません。

アマチュア無線は、「電波法」によって「アマチュア無線とは金銭上の利益のためでなく、もっぱら個人的な興味によっておこなう自己訓練、通信および技術的研究の業務」と定められています。簡単にいえば、「お金を稼ぐための目的で、使用してはならない。つまり、仕事の道具としてアマチュア無線を運用してはいけません」ということです。

電波のなかで生活している私たち。

私たちのまわりでは、たくさんの電波が飛びかっています。TV、ラジオなどの放送電波。タクシーなどでおなじみの輸送用の業務用無線。さらには皆さんよくご存知の携帯電話。そしてコードレスフォン、無線LAN、一部のワイヤレスマイクなど。家庭で料理などに使用する電子レンジなども電波を利用しています。

将来的にもデジタル化をはじめ無線ICタグの普及など、より高度な利用が計画されており、無線通信はますます重要な役割を担ってきているのです。

電波を知ろう。

周波数の低いものから高いものまで電波はさまざまな目的に使われています。しかし電波は限りある公共の資源。正しくうまく利用しないと混乱をまねいてしまいます。そこで、たとえば放送電波はここからここまで、航空無線はここからここまで、というように、電波法によって周波数が割り当てられているわけです。ところが、下のチャートをご覧ください。アマチュア無線(ハム)ほど、数多くのバンド(周波数帯)が使える無線通信は、ほかにはありません。それだけホビーでありながら、電波をたくさん利用できる贅沢な通信であるともいえます。


ハム王国「日本」。

最盛期には約120万人を超えるハムがいたハム王国「日本」。当時よりも少なくなったとは言え、それでもまだ100万人のハムがいるといわれています。世界のハム人口の1/3を超える人たちが、アマチュア無線を楽しんでいます。


いまのハムでポピュラーなバンドとは・・・。

●HF帯は、上級者向けですが・・・。
たとえば7MHzや14MHzなどのHF帯(High Frequency 短波)。ライセンスも1級、2級の上級者が、海外のハムとのDX通信(遠距離通信)をさかんにおこなっています。
でもこれからハムを始める人たちにも、使いやすいHF帯があります。VHFやUHFのように、FMモードで気軽にHFが楽しめる28MHz(29MHz)帯がそれです。条件が整えば、海外をはじめ遠くの局ともFMならではのクリアな音質で交信でき、初心者でも購入できる手ごろな無線機で楽しむことができます。

●VHFといえば、人気の144MHz。
ハムのニューカマーからベテランまで、幅広く親しまれているVHF(Very High Frequency 超短波)。なかでも144MHzバンドはVHF帯のなかはもちろん、全アマチュア無線バンドのなかでも、もっともポピュラーなバンドといえます。その波長が約2mあることから、ツーメーターとも呼ばれています。直接波がメインとなり、見通しさえよければ、電波はかなり遠くまで飛びます。ハンディやモービル運用の多いバンドです。

●430MHzからのアクティブなUHF。
多くのハムのメインバンドともいえるほど、UHF(Ultra High Frequency 極超短波)はアクティブに運用されています。その大きな理由は、バンド幅が広く、空きチャンネルが多いため、ゆったりと話せることです。430MHz帯はバンド幅が10MHz。144MHz帯の5倍の広さです。1200MHz帯になると、なんとバンド幅は40MHz。チャンネル数は4000chもあって、プライベートチャンネルの感覚です。


 

 
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