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いま、いちばん新しいハムを探る。

まずは、ハンディやモービルから。

アマチュア無線はむずかしくありません。気軽にエンジョイできるものなのです。かつてはメカっぽいハードなイメージのあったアマチュア無線「ハム」ですが、いまではそんなイメージも薄れています。クルマで使ったり(モービル)、アウトドアで使ったり(ハンディ)、そしてパソコンと連動したり。スポーティでライトなハムが中心となりつつあります。まずはハンディやモービルトランシーバーからはじめてみるのが良いでしょう。気軽にアマチュア無線を連絡用の便利な道具として利用しはじめた人が、面白さにひかれて大型固定機にステップアップしたり、インターネットとアマチュア無線をつないで会話したりと、その楽しみ方の幅も広がってきています。
同時に小型・高性能のモデルや、アウトドア向けのポータブルのモデルなど、個性的で操作性のいいモデルが続々と開発されてきており、アマチュア無線の楽しみは、ますます増大しています。

V&UHF帯がメインストリートです。

ハンディやモービルトランシーバーの多くが、VHFとUHFのFM。いわば、ハムの主流です。その最大の理由は、なんといっても気軽なこと。HFのようにコンディションに左右されたり、大型アンテナの設置で悩んだり、設備のコストが大きくなる、といったことがV&UHFバンドにはないからです。HF帯では、そういったコンディションの中でいかに多くの、遠くの局と交信するかを楽しむのが、醍醐味ですが。
VHFの144MHzは局数が多く、いつも誰かが交信していて、にぎやかです。また、UHFはまだまだゆったり交信できるのが魅力です。


UHFの人気を高めたレピーター。

全国各地に、レピーター局があります。430MHzや1200MHzといったUHF帯の利用者が増大したのもレピーターのためと言われています。

レピーターについて簡単に。
UHF波は光に似た異質の飛び方で、残念ながら限られた範囲にしか届きません。そこでさらに広いサービスエリアを確保できるようにつくられたのが、レピーター。いわゆる「無線自動中継局」なのです。野球でいう、「中継」のことです。センターからダイレクトにバックホームのボールが届かないとき、ショートやセカンドが「中継」するシーンを思い出してください。小さなパワーでも、レピーターによる中継で、遠くまで通信範囲が拡大するわけです。

注目してください、50MHz。

メジャーな144MHzや430MHzにあきたらないハムが目指す周波数帯は、50MHzです。この周波数帯は、とっても個性的です。50MHzをカバーしている無線機が多いことを始め、この周波数の特性が、50MHzマニアの心をつかんで離しません。春先に発生するスポラディックE層(略してEスポといいます)という電離層に反射した50MHz帯の電波が、考えもつかないほど遠くに飛んでいくことがあるからです。これと同じような現象が、FMラジオの周波数(80MHz周辺)でもおきます。東海地方のFMラジオ局の電波が、北海道で聴こえたりすることが、まれにあるのです。こうした偶然の遠距離通信をねらって、50MHzを愛するファンが、たくさんいます。
人気のマルチバンドモデル。

ちょっと前までのハンディやモービルのトランシーバーは、144MHz帯と430MHz帯の2バンドを搭載したモデルがほとんどでした。ところが今では、マルチバンドのモデルが人気です。50MHz帯を加えたハンディやモービル、HF帯の28MHzを搭載したモービル機など、マルチバンド化が進んでいます。なかでも1.9MHzから430MHzまでをオールモードでカバーしたポータブル機の登場は、いままでのアマチュア無線の楽しみ方をがらりと変えたと言えるかもしれません。

こんなに広い帯域をカバーするアンテナがなかったので、自分でアンテナを作って楽しんだり、ハンディトランシーバー感覚でHF帯を歩きながら運用したり。1つのモデルが、これほどまでにまでにインパクトを与えたことは、あまり例のなかったことです。
 

 


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